錬金術師の隠れ家

書評など。キーワード:現象学、記号論、漫画、技術哲学 https://twitter.com/phanomenologist

ユリイカに寄稿しました。

文芸批評誌『ユリイカ』2016年9月臨時増刊号に寄稿させていただきました。http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2963 論文のタイトルは「女性アイドルの「ホモソーシャルな欲望」 『アイカツ!』『ラブライブ!』の女同士の絆」です。 アイドルアニ…

ラブライブ!サンシャイン!!シナリオ予想(特に終盤)やるぞ

深夜に突然だがラブライブ!サンシャイン!!のシナリオ予想をやってみようと思う。この半年間そればかり考えてきた気がするが、アニメ放送が一週間後の7月2日に迫ってる今、それをちょっと記事にしてみようと思ったのだ。PV2作の傾向からして、キャラクター…

セオドア・M・ポーター. 藤垣裕子訳『数値と客観性』、みすず書房、2013年

キーワード:数値、客観性、信頼、定量化、没個人性、コミュニケーション、科学者共同体 数値と客観性――科学と社会における信頼の獲得 作者: セオドア・M・ポーター,藤垣裕子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2013/09/21 メディア: 単行本 この商品を含…

日本の同性愛ドラマの問題点について

最近、渋谷区のパートナーシップ制度や東小雪の同性結婚が呼び水となり、LGBTブームなるものが到来しているらしい。ビジネスではLGBT産業に金脈が見出され、それを表現するドラマも増えてきた。『偽装の夫婦』ではゲイとレズビアンが登場し、11月からは義理…

アルチュセール. 今村仁司訳『哲学について』(1995)

マルクス主義はさっぱりなのだがアルチュセールは好きになれそうである。妻を殺害して投獄された人という妙な知られ方をする人で、マルクス主義研究の面が強調されることが多い哲学者だが、晩年はマルクス主義からは幾分か離れた彼独自の思想を展開させてい…

ラブライブ!は美しいーおりあそ氏への反論②…劇場版、最高の輝き

一週間開いてしまったが、前回の記事の続きを行おう。前回はおりあそ氏の2期への批判を検討することを通じて、彼の主張の問題点を指摘し、我々肯定論者が2期になにを見ていたのかを確認したが、当記事(アイドルはなぜ魅力的なのか? あるいは、劇場版『ラ…

ラブライブ!は美しいーおりあそ氏への反論①…ラブライブ二期の本当の思想

本記事はおりあそ氏によるラブライブ2期・劇場版に対する批判(アイドルはなぜ魅力的なのか? あるいは、劇場版『ラブライブ!』はなぜ失敗作なのか。 http://oriaso.seesaa.net/article/421134088.html ) への反論である。おりあそ氏と私はちょっとした知り…

実存主義とは何か : 実存主義はヒューマニズムである / サルトル著 ; 伊吹武彦訳(1955)

映画『アデル、ブルーは熱い色』にこの著作に言及する箇所が出てきたので、興味をもっていたのだが、昨日たまたまブックオフに置いてあったので早速買って読んでみた。「実存主義の入門書」として分かりやすいと評判のようで期待して読んでいたのだが…クソ本…

A matter of substance? Gaston Bachelard on chemistry’s philosophical lessons

駒場図書館が分厚い図書を要望に応えてわざわざ入れてくれたので、その中の論文を一つ読んでまとめることにする。European Philosophy of Science – Philosophy of Science in Europe and the Viennese Heritage, ed. by Maria Carla Galavotti, Elisabeth N…

「羆嵐」吉村昭(1977)

吉村昭の1977年の中編「羆嵐」は、1915年に発生した日本最大の獣害事件として名高い三毛別羆事件を題材にした小説である。今期「ユリ熊嵐」という明らかにこの小説を意識したアニメをやっているので、それに関連して読んでみた。 羆嵐 (新潮文庫) 作者: 吉村…

ストロベリーパニック 総括

アニメ「ストロベリーパニック」全話をみた。百合アニメ界でもマリみてのスール的世界観に直接的な性描写を導入して表現をより幅広くすることに一役買ったと思われるが、同時に変な笑いの出るアニメで、突っ込みどころや惜しいところがあまりにも多すぎるの…

ベンヤミンの《救済》の概念-「暴力批判論」と「ゲーテの親和力」

卒論書くにあたって、昔手掛けたなかでもっとも長いレポート(5000字くらい)を振り返って自分を見つめ直す。われながら良い出来だと思うので掲載することにする。結論はともかく、導入がかなりよい。批判論でたった一回しか登場しない概念を別のテクストと…

「臨床医学の誕生」第7章:見ることと知ること

ゼミで読んだ章をupすることにする。フーコーの「臨床医学の誕生」(神谷訳)第7章:見ることと知ること、である。 議論は第6章から続いており、一連の議論においてフーコーは19世紀に誕生した臨床医学の特徴である「まなざし」が実は言語的構造を持って…

光と実体

卒論で使うかもしれないので読んだ論考をまとめてみた。G. バシュラールの『エチュード』収録、『光と実体』である。 この論考では、光化学の歴史が ・ベーコン的方法の挫折 ・実体論的な思考の危険性 を示すことを明かしている。もっとも、ベーコン的方法の…

技術への問い

この記事では、ハイデッガーの技術論について考えていきたいと思う。現代の原子力技術、ひいては今回の福島第一原発事故を語るうえで有力な概念であるように思えるからである。方針としては、ハイデッガーの技術論のエッセンスが詰められたテクスト「技術へ…

「風立ちぬ」について 断章

もう二週間ぐらい前になりますが、風立ちぬみました。正直堀辰雄原作、声優が庵野、零戦作るってことしか事前に知らなかったのですが、反則です。ヒコーキ作るという男のロマン、戦前のホモソーシャル的世界観に夫婦愛というヘテロ的なものを(宮崎作品にして…

ドキドキ!プリキュアの衣装について:プリキュア達とレジーナ

アニメ―ジュのプリキュア小特集にて、キャラデザの高橋氏のインタヴューが載っていた。レジーナの衣装は「コンセプト的には、ほぼプリキュアの衣装です」という発言があったので、少し気になった。レジーナは体裁上はキングジコチューの娘として、敵側に位置…

百合とは何か:恋愛ラボの事例より

恋愛ラボでとうとう男が登場しました。男女のリコとは対照的に女の子みたいで、しかも5年前に振られたナギと、性格悪いけどマキの前だと何故か天然ジゴロになってしまうヤンです。原作見てたときは「おっ、ついに男か、しかもフラグまで立ててる!」とニヤ…

今後のテーマ

・恋愛ラボにおける男子の登場のタイミングの必然性について アニメ放映されてからやたらと百合厨が「百合じゃないのになんで最初から男を出さないんだ」とか騒いでますが(恋愛ラボ原作において恋愛対象になる男子は2巻から登場します)、この登場のタイミ…

うむ…

Twitter だと文字制限あるしなかなか伸び伸びと書けないのでブログ初めました。 とりあえずアニメ見た後に構造分析とかやります。 今期はFREE!、銀の匙、恋愛ラボ、鯖、有頂天家族、ドキキュアあたりを分析していきたい。 中途半端な理解に基づくいい加減な…