本記事はおりあそ氏によるラブライブ2期・劇場版に対する批判(アイドルはなぜ魅力的なのか? あるいは、劇場版『ラブライブ!』はなぜ失敗作なのか。 http://oriaso.seesaa.net/article/421134088.html ) への反論である。おりあそ氏と私はちょっとした知り…
映画『アデル、ブルーは熱い色』にこの著作に言及する箇所が出てきたので、興味をもっていたのだが、昨日たまたまブックオフに置いてあったので早速買って読んでみた。「実存主義の入門書」として分かりやすいと評判のようで期待して読んでいたのだが…クソ本…
駒場図書館が分厚い図書を要望に応えてわざわざ入れてくれたので、その中の論文を一つ読んでまとめることにする。European Philosophy of Science – Philosophy of Science in Europe and the Viennese Heritage, ed. by Maria Carla Galavotti, Elisabeth N…
吉村昭の1977年の中編「羆嵐」は、1915年に発生した日本最大の獣害事件として名高い三毛別羆事件を題材にした小説である。今期「ユリ熊嵐」という明らかにこの小説を意識したアニメをやっているので、それに関連して読んでみた。 羆嵐 (新潮文庫) 作者: 吉村…
アニメ「ストロベリーパニック」全話をみた。百合アニメ界でもマリみてのスール的世界観に直接的な性描写を導入して表現をより幅広くすることに一役買ったと思われるが、同時に変な笑いの出るアニメで、突っ込みどころや惜しいところがあまりにも多すぎるの…
卒論書くにあたって、昔手掛けたなかでもっとも長いレポート(5000字くらい)を振り返って自分を見つめ直す。われながら良い出来だと思うので掲載することにする。結論はともかく、導入がかなりよい。批判論でたった一回しか登場しない概念を別のテクストと…
ゼミで読んだ章をupすることにする。フーコーの「臨床医学の誕生」(神谷訳)第7章:見ることと知ること、である。 議論は第6章から続いており、一連の議論においてフーコーは19世紀に誕生した臨床医学の特徴である「まなざし」が実は言語的構造を持って…
卒論で使うかもしれないので読んだ論考をまとめてみた。G. バシュラールの『エチュード』収録、『光と実体』である。 この論考では、光化学の歴史が ・ベーコン的方法の挫折 ・実体論的な思考の危険性 を示すことを明かしている。もっとも、ベーコン的方法の…
この記事では、ハイデッガーの技術論について考えていきたいと思う。現代の原子力技術、ひいては今回の福島第一原発事故を語るうえで有力な概念であるように思えるからである。方針としては、ハイデッガーの技術論のエッセンスが詰められたテクスト「技術へ…
もう二週間ぐらい前になりますが、風立ちぬみました。正直堀辰雄原作、声優が庵野、零戦作るってことしか事前に知らなかったのですが、反則です。ヒコーキ作るという男のロマン、戦前のホモソーシャル的世界観に夫婦愛というヘテロ的なものを(宮崎作品にして…
アニメ―ジュのプリキュア小特集にて、キャラデザの高橋氏のインタヴューが載っていた。レジーナの衣装は「コンセプト的には、ほぼプリキュアの衣装です」という発言があったので、少し気になった。レジーナは体裁上はキングジコチューの娘として、敵側に位置…
恋愛ラボでとうとう男が登場しました。男女のリコとは対照的に女の子みたいで、しかも5年前に振られたナギと、性格悪いけどマキの前だと何故か天然ジゴロになってしまうヤンです。原作見てたときは「おっ、ついに男か、しかもフラグまで立ててる!」とニヤ…
・恋愛ラボにおける男子の登場のタイミングの必然性について アニメ放映されてからやたらと百合厨が「百合じゃないのになんで最初から男を出さないんだ」とか騒いでますが(恋愛ラボ原作において恋愛対象になる男子は2巻から登場します)、この登場のタイミ…
Twitter だと文字制限あるしなかなか伸び伸びと書けないのでブログ初めました。 とりあえずアニメ見た後に構造分析とかやります。 今期はFREE!、銀の匙、恋愛ラボ、鯖、有頂天家族、ドキキュアあたりを分析していきたい。 中途半端な理解に基づくいい加減な…